世界トップレベルのサッカー指導者になる2つの選択肢とは?

サッカーの見方を変えるためには

サッカーのパラダイムシフト

スペイン語をはじめとした外国語で何かを勉強すると面白いことに気付かされます。それは、それまで解釈していた一つのことの見方が変わるということです。

みなさんはこのような経験はありますか?

サッカーの場合だと日本語のサッカー言語で解釈していたサッカーの見方がスペイン語でサッカーを解釈することを通して変わるのです。

チーム戦術でもスペインのサッカー理論には日本には無い表現があり、それに初めて出会う時には新しい解釈に出会うという感覚に見舞われます。

まるでパラダイムシフトですね。

例えば、日本語で「ビルドアップ」というと後方からパスを繋ぎ、まさに「構築」するというイメージをいだきますね。この表現をした人はパスを繋ぎボールをキープしながら相手ゴールを向かうことを、攻撃を「構築するようなアクション」と解釈したのだと思います。

かたやスペイン語では日本のサッカー用語には存在しない『サリーダ・デ・バロン』という表現がスペインサッカーの理論には存在し、直訳すると「ボールの出口」となります。ちなみにこれは日本のビルドアップに近いプレイアクションを指します。

初めてこの言葉に出会った時には、「どういう意味だ?出口って何?」となるのですが、後々スペインサッカーの全体像を理解していくと、あっ!とプレイの現象の解釈が変わった瞬間があります。「出口」ということは、ボールがどこかに出ていくイメージを抱かせるのですが、それはボールを前に運ぶことができるスペースやパスコースを出口と言っていたのです。

「自分たちのサッカー」だけではないサッカー理論

日本と決定的に違ったのはサリーダ・デ・バロンには相手のプレスのことも含まれていたことです。

ビルドアップはどちらかというと自チームのことだけのイメージを私に与えていましたが、サリーダ・デ・バロンは相手のアクションによってできるスペースを踏まえての自チームのアクションまでが考え方に含まれていたので、日本にいた時とは全く違う解釈を与えてくれました。

まさに表現は解釈を示している一例で、スペインサッカーの理論には、このような日本にない表現がたくさんあるので日本の外に出るとサッカーの見方が変わることは間違いありません。これは、海外で体系付けされたサッカー理論を学ぶと起こる変化といえ、同時に海外に出てサッカーを学ぶ意味であるといえるのです。

サッカーの研究に費やしてきた時間と労力が日本とは比べものにならないほど大きいヨーロッパに渡る意義はこの様なところにあります。

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